ポケモンマスターズ ファーストインプレッション風
ポケモンマスターズを遊んだので感想です
評価基準は↓と同様です。使用端末は AQUOS R3 です。
ポケモンマスターズ
3組のトレーナー&ポケモンのチームを操作して相手チームと戦う
電車内でも安定する縦持ちスタイル
・概要と簡単な説明
位置情報ゲームにポケモンのガワを被せたポケモンGOに対して、こちらはナンバリングタイトルすなわち本編をスマホアプリにするというコンセプト だと思う。
ポケモンを集めるというよりは、歴代タイトルに登場したポケモントレーナー達を集めることが主眼であり、ポケモンはそれらトレーナーのパートナーという位置付け。作中ではこれを「バディーズ」というらしい。 アニメや、最近のポケモンレッツゴーなどの流れを受けていると思われる。
バディーズ技は戦況をひっくり返す超強力な必殺技。1回撃つと味方全体に桁違いのバフが掛かるがそれは相手のバディーズ技も同様。
一部のポケモンはメガシンカして以降の技の種類が切替わることも。
・ゲーム性と難易度 ★★★
ポケモンらしい強烈な相性ゲー。ジャンケンとかいうレベルではなく序盤から 18種類の属性に加えて、物理・特殊の最低限の受け攻めを考える必要がある。
相性についてはポケモン固有の弱点属性が1つだけあり、その点はゲーム本編というよりポケモンカードに近い。例えば同じ草タイプのポケモンであってもメイのツタージャは飛行だけが弱点、エリカのラフレシアは炎だけが弱点である。ほかは等倍。
好きなポケモンやトレーナーだけを使い続けていては勝てない作りになっており、自分の手持ちから最適解を探し、その後レベル上げをするような方法でストーリーを進める形になる。
特に最高レアのバディーズは原則課金ガチャでないと集まらない。
ただし攻略に必要な相性の良いバディーズは必ず1組配布されるようになっており、それを活かすようにすれば無課金攻略は可能と思われる。
以下は余談。パーティーは3組(ポケモンは3体)であり、相手の弱点属性はだいたい2種類に散っている。ポケモンは1属性の技(または、2属性目はノーマル技)しか持たない事が多い。更に、技は順番に出す必要はなく1体のポケモンが連続で技を出してもよい(技ゲージは共有している)。
よくあるやり方では、こちらはアタッカー、サブアタッカー、補助または保険 という分担になるだろうが、ハピナスやミルタンクなどの「受け」型ポケモンは現状役割が薄いように思われる。なぜなら相手の攻撃ターゲットはおそらくランダムになっている上にターゲットが沈むまで攻撃を集中するのでアタッカーが攻撃を集中されて先に沈んでしまうことが頻発するため。ヘイト稼ぎができる要素って現状無いよね?
冒険モードでの会話パートではキャラ同士の関係性がしっかり表現されている
また、キャラごとに仕草のモーションや声が設定されており高評価。個人的にはマツリカのキャラ付けは完璧
・シナリオ、設定、キャラの魅力 ★★★★★
将来性も込で大幅に贔屓目に見て星5つ。キャラの性格や特徴は大部分でアニメではなくゲーム準拠。という言い訳もあり声優も大部分でアニメ版から変更されている。
その点を加味しても、かつてゲームで慣れ親しんだキャラが動いたり喋ったりするのだけでも非常に魅力的だ。
シリーズのポケモン全種類を網羅する勢いのポケモンGOに対して、トレーナー側の魅力を売りにする本作は上手い具合に舵を切っていると思われる。
まだトレーナーも種類が少ないが、登場している部分ではかつての主人公(ユウキやクリスら)も個別のストーリーも最低限ありよくキャラ付けされている。キャラ同士の掛け合いも見ていて楽しい。 本筋のシナリオについては、新しい地方でバッジを集める途中に「ブレイク団」というポケモンを奪おうとする輩が現れる といういつものやつで特に言うことはない。ただ、安心感はある。
・グラフィックと映像 ★★★★
Switch版を含めた本編のゲームより良いと見ていいかもしれない。素直に驚嘆。ポリゴンの粗さは確かにあるが、デフォルメされており更にエフェクトで誤魔化すなど頑張っている。これはスマホの限界といったところ。バディーズ技はたまに処理落ちする。
・音楽 ★★★★
個人的には星5でも良い。フルボイスなら星5だった。かつての四天王戦のアレンジBGMが流れるなどこだわりが見られる。
・UIと快適度 ★★★
ホーム画面は今風の縦持ちUIで、ポケモンセンターにいるような雰囲気。そこでポケモンと遊んでいるトレーナーに話しかけることもできる。 多少もっさり感があるが3DCG全開な割には許容範囲。
アニメやメッセージの速度変更やオートバトルや演出切りなどかなり細かく設定できる。が、それでも素材集めの周回は面倒。
スタミナ制ではなく時間を掛ければ無限に素材が集まる。 経験値アイテムで簡単にレベル上げが可能で攻略の快適性については配慮されている。 マルチプレイはテンポが悪いため減点。冒険のステージ選択からホームに一回で戻れるボタンが無いため減点。
・電池消費の低さ ★★★
許容範囲
・通信負荷の低さ ★★★
常時通信はしているが、負荷は高くない。
・ソーシャル要素 ★★
フレンド要素あり。マルチプレイはできるがあまり面白くない。基本は一人で攻略する。
・課金圧 ★★★
☆3レアのキャラであっても役割が持てるため有用だが、とにかく種類が要る。楽しく遊びたければ、なんでもいいから初回に10連は1回は必要だ。被りはバディーズ技の威力を上げるのに使う、いわゆる宝具凸にあたる悪しきシステムが有る。 ただし最高レアは7%、ピックアップ時は2%、通常時はキャラ個別で1%ちょいでありこの手のゲームにしては狙って当てることも出来なくはない。天井も有り。 無償石の配布は渋い。
全力を出すのは好きなキャラがピックアップに挙がった時になる。意図的だろうが、リリース初期のラインナップは正直魅力に感じない。せめてハルカは入れてほしかった。
・最終評価 ★★★
私個人としては、2ヶ月は続けると思う。これまで良い評価を多く書いたが、正直なところ継続有無については当落線上にあるユーザーは多いことだろう。ポケモンGOで初めてポケモンに触れてやってきたライトユーザーは、とりあえずこれを落としてみて、遊んでみて、しばらくしたら「なんか違う」となったはずだ。
シリーズをよく遊んでいるオタクにとっては良いキャラゲーである。初期から人気キャラであるメイとシロナの掛け合いがあるなど、キャラゲーに寄せる意識が伺える。が、どこまでいってもありがちなソシャゲであるからそれに合う層はそこまで多くないかもしれない。「極端に悪いところがない」だけのゲームでは凡百のソシャゲのうちの一つに過ぎず、今の時代では生き残れない。
ゲーム性についてはそれなりに歯ごたえがある。そこで、ライトユーザーは早々に壁にぶつかる。そのときに諦めるか、稼ぎに走るか、課金をするかといった判断が任され、振り分けが行われるわけである。そこで判断の要素になるのは外的要素、つまりこのゲームがソーシャルで人気が出ているかどうか? 周囲の人間がやっているかどうか? イキれるか? ということになる。
そうしてみると、しばらく遊んだらガチャのラインナップが変わるかイベント告知があるまで様子見するか~ となるまでが大半のユーザーにとってのチュートリアルだろう。まだ味方として使えるキャラがあまりにも少ないため、好きなキャラがまだ追加されていない人にとってはちょっと苦痛だ。追加ペースを早めないと思ったよりも早期にユーザーを引き留めるのが苦しくなりそうである。
まとまらなかったですが今回はこんなところです。
それでは。