ゆのくに’s ログ

お絵かきとか思ったこととか

構想とか設定とか:CRYSTAL CHIMES

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割と色々犠牲にしてしまった

実際に世に出した後で書こうとすると恥ずかしくて書けたものじゃないので、COMITIA出展作品について今のうちに書いておきます

 

何人おられるか分からないですが、本作を読んで下さった聖人様様様のために

本作を描くに至った経緯とか構想とか背景とかを書き記しておこうと思います

そう何度も貰える機会じゃないですしね

 

取り留めの無い内容なので続きを読むからどうぞ。大したネタバレもないので本作を読んでない方もよろしければ。

 

 
オリジナルに参加しようと思うまで

に、ついては半年前に遡ります。

 

yunokuni.hatenablog.com

 

だいたいここに書いてある通りなのですが、一番は冬コミに落ちたので意欲をどこかにぶつけたかったというのがありました

 

で、サークルのメンバーにもいろいろと迷惑や負担を強いてしまったのですが前からやってみたかったオリジナルをやってみようと。

 

あと上の記事にも書いたのですが、オリジナル界隈って今かなり熱いんですよね。これからも熱は広がっていくと思います。電子書籍プラットフォームが盛り上がっていて誰もが自身の作品を簡単に世に出せる空気が出来ています

実は昔 新都社の漫画にハマっていまして、その頃からずっとずっとやりたかったです

ちなみにワンパンマンやTHE PENISMANが好きでした。お二人とも今はプロの漫画家として活躍されていますね

 

ちょっと後ろ向きなお話ですが、昨今 二次創作界隈で自制が効かずおイタをする案件が目立つようになってきました。版元がめっ とするのも当然だと思います。好きな作品を十分に十分にリスペクトしつつ、万一怒られたらすぐ撤退。そういう暗黙の了解があったはずです。これを守れないようでは、結局損をするのは自分なのです。そういう風潮も感じつつ、一度岸辺露伴のような心に立ち戻ってみてはどうか? と思ったのもきっかけの一つでした。

 

 

テーマについて 

神様少女×田舎少女が送る、少し不思議な非日常。 (作品紹介より)

最初は魔法少女ものを描きたかったのですが、可愛い衣装やマスコットが思いつかなかったので早々に諦めました

 

「自然との共生」が一応のテーマなのですが、そこまで強い主張も含めていないので、感じ方は読まれた方にお任せしたいです。こういうのは良くないですね。

実際は寝る前に妄想していたシーンを継ぎ接ぎしてやりたいようにやったというのが正直なところです。いつもの私の悪い癖ですね。懺悔します。

ジャンルはファンタジーですが、以前COMITIAに遊びに行って拝読した数々の作品様はとても高尚な内容を扱われていたのですが、私のは(いつも)そんなことを考える脳も無く単純娯楽に針が向いているので、青年漫画ジャンルのほうが良かったかもしれません。

本作では念子(ねんし)といういわゆるオーラ力が取り扱われています。人間誰しもが特別な力を持っていて、それは自然環境にも作用している、また、当然人間そのものも自然の一部なんだ という良くある主張を含もうとしています。

 またアニミズムが根底になっています。八百万の神々ってやつですね。諏訪湖の資料館にでも行って取材をしてこようかとも思ったのですが、そこまでしなくとも良いかなあと思いました。過去に2回くらい行ったし

よくある神様ものと比べると、古事記日本書紀神道も何も扱っていないので肩透かしを食ってしまったかもしれません。今回はちょっと違い、文字にも残らないようなふわふわとした概念の神様の神話を作るならこんなものかな~と思いながら作ってみました

 話は逸れちゃいますが、「手長足長(妖怪:足長手長)」っていう伝説があるんですよ。夫婦の巨人です。私もよく知らないですが。私は本で読むまんが日本昔ばなしで初めて出会ったのですが、そこでは足長手長という福島・会津磐梯山の妖怪伝説として語られており雲を集めて雨を降らして村の人々に悪さをするような悪い奴らです。長野では手長神社・足長神社というのが実際にあり 実際に行ってきたらまあ普通の神社なのですが こちらで祀られている「神様」は専ら日本神話に登場する奇稲田姫の父母と云われています。妖怪の方とは同一視されていないようですね。こういう例っていくらでもあると思うのですが、要は神様とか鬼(魔)とかというのはまず人間の認知や認識が必要なのですよね。多くは気象現象とか災害とか異邦人とかちょっと運が悪かったとか、超自然的なものをどう定義するかと昔の人たちが悩んだ結果生まれた結果なんでしょう。で、それが民話や伝承になって社会の一つの共通認識として生まれるんだと思います。そういう超自然(実際にはそれも「自然」なのですが)は気まぐれに人に恵みをもたらしたり災いをもたらしたりします。が、昔の人たちにとっては、基本的に神様は「災い」をもたらすものという認識が強い気がします。人間満ち足りているとそのありがたみに気づきにくいというのもあるでしょう。だから祭で「鎮まり給え~~~~」ってするんですね。

 本作ではそんなことを考えながら描いてみました。

 

本作の仮のタイトルは「Think Tank」でした。色々な意味を込めていましたが、自己満足感が強く客観的にピンと来なかったので変えました

 

 

キャラについて

本作は起承転結も目的もはっきりしない日常系のような作りで、キャラをどう立たせるかという方に着目してしまったかもしれないです。

こうなってしまったら仕方ないので、恥ずかしいですがここに書いておきます。デザイン方針のようなものです

 

 藤橋ひより

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      (ひ=人、一番目、日(太陽) より=依り、頼り、(糸を)撚る、縁る)

 本作の主人公、話を進める役割です。このキャラが生まれてきたのは実は一番遅く、本作のために新しく生まれました

意識したのは、田舎が舞台なのでそれを象徴する「芋」っぽさです

が、実際には自己や環境に反発するように自立や都会的なものを志向するようなキャラになりました。

 

(ショウ)

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(水晶(クォーツ)、唱、声、鐘、星)

 ちっさいナリでバカでかい武器を振り回すようなキャラが狂おしいほど好きで、それをこの世界に当てはめるならどうしようと考えて生まれました。武器は無くなってしまいましたが、元々頭の中にあったデザインを反映しています。

本来ライバルキャラと性格を入れ替えて考えていましたが、「純粋さ」をイメージした結果本作のようになりました。もっと天真爛漫で元気なキャラにするつもりだったんですけどね

 

メイサ

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このキャラは一番昔に生まれていました。大昔に学園ものの漫画を2本ほど考えていて、立ち位置は本作のような委員長だったり悪役のマッドサイエンティストだったりしていました。便利なので別の漫画を描く機会があればまた彼女が出てくるでしょう。テンプレなキャラなので特に言うことはないですが、今回はお堅さだけではなく彼女なりの「幼さ(未熟さ)」「不良(ワル)さ」も意図せず生まれました。

 

 チャコ

こちらもかなり昔から温めていたキャラです。外見・内面ともに少しミステリアスでトリッキーなキャラを目指しました。HELLSINGのウォルターやアカメが斬る! のラバック、アラクニドの藤井有栖、ジョジョの… 今回は描けたシーンがとても狭かったので、もっと画力と想像力を高めてリベンジしたいです。

ちなみに彼女の本当の能力は空間転移であり、どこかに存在するワイヤーやケーブル をポケットから取り出せるという設定にしています。

 

 黒姫

晶と対立・対比するライバルキャラとして温めていたのですが、性格が決まったのは本作の制作に入ってからでした。いずれにしても主人公よりも悩み・成長する余地があるような魅力を持たせたいな~と思って作りましたがページが足りず。レールガンを持たせるとかやってみたかった

 

 

書きたかったことはこれくらいです。

夏が近いですが、この経験を活かしてまた頑張ります。

 

それでは。